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『白い花と鳥たちの祈り』川原千恵子著・集英社刊
第22回小説すばる新人賞受賞作
いや~、参りました。これが新人賞?!っていう。
イッキ読みしましたよ。胸にズ~ンときました。
主人公は2人…かな? メインの主人公は中学生の女の子・あさぎ。
幼い頃に両親が離婚し、いま一緒に暮らす母は去年再婚し妊娠中。
家の中に自分の居場所が無くなっている様な気がしてる。
そんなあさぎが密かに心のよりどころにしているのが、郵便局員の 中村さん。これがサブの主人公。
最初に郵便局に行った時にやさしく接してくれて、個人的なつきあいは 無いけれど、郵便局で彼の声を
聞くとほっとする。
その中村は、いまで言うアスペルガー症候群?みたいな感じで、 記憶力が弱く仕事に苦労も多い。
ただでさえ大変なのに、所長の交代や郵便局民営化の流れの中で どんどん追い込まれていく。
そんな二人のお話。恋愛モノではありません。
でもねぇ、泣けました。途中で何回も。
著者が1962年生まれの肝っ玉母さんと聞いて、納得。 これはオススメですよ。
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